世界の偉人についてのブログ

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古今東西の偉人たちで性格分析

古今東西の偉人たちの行動や手段を通じて、性格を分析することもできると考えています。実際には単純な作業ではありませんが、長く時間をかけても調べてみたくなるような面白さがあるため、大人の趣味としても最適ではないでしょうか。

共和政ローマ時代の偉人では、キケロカエサルの2人に注目しています。2人の性格は全く違うもので、歴史家たちの評価も大きく分かれているようです。簡単に言えば、カエサルは理性的な政治家であると考えています。彼は軍人であると同時に、ガリア戦記という著名な文学作品を残しており、現在でもラテン語を愛好する人たちから高く評価されています。キケロの場合には、理想主義的な哲学者ではないかと思われ、政治家としてはカエサルに劣ると考えざるを得ません。キケロのほうが感情の起伏が激しいと考えられるのは、激烈な言辞が並ぶ弾劾演説を見れば分かることで、カエサルの単純明快な散文と比較しても、性格の違いが明瞭に分かるのです。

日本の戦国時代では、織田信長をはじめとする三英傑の性格を分析することが好きです。織田信長は苛烈な所業で有名ですから、相当に短気な性格ではないかと考えられる向きがありますが、実際には違うと思っています。確かに残酷なことも行っていますが、楽市楽座を開設したり、南蛮と積極的に関わるなどの政策を実行しています。政治家としては優れているのは確かですから、短気な部分があっても評価を下げる原因にはならないはずです。

徳川家康の場合には、忍耐強い性格であることはすぐに分かります。これは、青年時代までは今川家の人質になっていたためで、天下を取ってからも人質時代の辛い経験を活かして、慎重に政策を実行していました。豊臣秀吉の場合には、豪快で明るい性格を連想することができます。処世術に長けていることは、織田信長に気に入られていたことからも明らかです。

戦後の偉人の例では、元首相の田中角栄を外すことはできません。昭和22年に初当選してからは連続16回の当選を果たし、今太閤や闇将軍の異名を取った政治家です。織田信長と比較されることがありますが、実際には徳川家康豊臣秀吉の要素も持っている政治家です。豪快な政治家だと思われがちですが、実際には大変な努力家で、六法全書を丸暗記するほどに繊細な性格でした。自身は戦前の高等小学校卒業でありながらも、大蔵省などの官僚からも支持されるほどの能力を持っていたのですから、本当にすごい政治家だったと思います。